Luxembourg Art Prize 2021 応募作品製作記

ルクセンブルク公国の国際芸術賞に生まれて初めて応募しました。
振り返ると、とにかく楽しい挑戦でした。

きっかけは漠然としたところからのスタートでしたが、1年くらい前から製品をつくり出す過程でいつもと違う事をやってみたいと思うところがあり、他にも自身の今を映すアイコンの様なものを表現したみたいと思ってもおり、今を映すものだからデザインスタディ的な位置付けも加えたい、などという事を考えていました。
そんなある時Luxembourg Art Prize(ルクセンブルグ・アート・プライズ)の存在を知って、すぐに応募を決めました。

私の場合は、アートに興味はあっても作者になる機会はこれまでになかったので、あまり難しい事は考えず、とにかく自分のイメージを形にする事を第一に取り組んでみました。
テキスタイルは今年リリース予定の製品で使用する帆布を利用してみようと思い、結果的に構想に約半年、設計に約2ヶ月、製作に約1ヶ月程度かかりました。

作品を形造るものは、後々製品にするオリジナルの創意工夫が入ったものでもあります。
試作と設計変更を繰り返して製作期間がみるみる激減していく時期は、焦りながらも、つくりたい形を意識して冷静に作業に集中していきました。
そして使用する帆布(約1.5m×約8m)にチャコペンで正確に線を引き、カットし、アイロンワークで形を整え、縫製していきました。
ボタンや金具も含めると部品総数は1,200点以上でした。これを最終的に1つにするのはとても大変な作業で、結果的に応募締切の9/30にギリギリで間に合いました。

この作品はまずオンラインブティックをデザインして一番目立つところに飾ろうと思います。
そして、いつかリアル店舗を出す機会が訪れた時に良きアイコンとして飾るつもりです。

素晴らしい機会に感謝しています。